吉澤ひとみさんが道路交通法違反などの疑いで逮捕され、元モーニング娘。のOGたちにもその影響があるだろうと言われていますね。
順風満帆だったあの頃とくらべ、当時のメンバーのその後の状況があまりに悲惨すぎるという印象がありますが、その中でも最たるものとして記録されることでしょう。
いったいどんな事故を起こしたのか
事件は9月6日の午前7時ごろ、東京都中野区で発生。
吉澤さんは酒気帯び状態で車を運転。赤信号にもかかわらず交差点に進入し、自転車で横断していた女性をはね、軽傷を負わせたというものです。
最終的には事故後、約15分後に自ら通報したわけですが、供述によれば「寝る前に自宅で缶入りの酒を3本飲んだ」というのだから仰天です。
検出されたアルコールはなんと基準値の約4倍(日本酒約3合)。
それでも専属マネージャーが基本いない彼女は、朝7時現場入りの仕事に遅刻しそうになって、慌てていたのだろうと芸能プロ関係者は『女性自身』の記事のなかで語っていますが、そもそも事故が起こった時刻と仕事で現地入りしなくてはいけない時刻が同じということからして問題だらけでしょう。
どう頑張ったってすでに遅刻状態。
わかりきったことだろうに飲酒運転で現場へ向かったとすれば、それは今回が初めてというより、普段からそういうことをしていて、これまでは問題なくやってこれたから表沙汰にならなかっただけの話なのだと思います。
酒豪のタレントが次々とやらかしている
思えばまだ今年の話で、TOKIOの山口達也さんの酒癖の悪さからくる事故がありました。
病院に入院して治療中の山口さんが芸能界に戻ることはおそらくもうないでしょう。
酒癖が悪いために「やらかしてしまう」。
そういう意味では今回の吉澤さんも「やらかして」しまったわけであり、その根っこは同じようなものに思います。
弟の死をどう受け止めていたのか
吉澤さんがはねた女性はたまたま生きていただけで、打ちどころが悪ければ亡くなっていたとしてもおかしくない事故です。
死亡事故になった可能性も十分にあると考えたとき、やはり彼女の今回の事故がより罪深く語られることがあるのですが、それは2007年に亡くなった弟のこと。
まだ16歳だった吉澤さんの弟は皮肉にも交通事故で亡くなっているわけです。
しかも、自転車に乗っているときに車にはねられて。
全く立場が逆になったのですよね、つまり。
当時は最愛の弟が自転車にのっているところを車にはねられ亡くなってしまった。
今回は青信号なので横断歩道を自転車で横断していた女性を、吉澤さんが車ではねてしまった。
2007年には被害者の遺族だった吉澤さんが、加害者になってしまった、それもより悪質な飲酒運転というおまけまでついて。
これは非難されてもしょうがないです。
交通事故は相手のあることなので誰にも起こり得ることですが、飲酒運転は違う。
そこをみんなは重く見ているといったほうがわかりやすいかもしれませんね。
しかも、1年前にも事故を起こしている
これ以上ないほどの不祥事ですが、これにまたおまけがつきます。
彼女、昨年の9月にも対向車と衝突するという自動車事故を起こしているんです。
嘘みたいな話ですね。
もともと酒豪で日本酒好きだったところへきて、子どもができ宅飲みが増えたことも原因ではないかといわれてますが、すべて言い訳ですね。甘えです。
辻希美さんのようなママタレになりたかったの!?
モー娘。たちも今はほとんどが結婚、出産、そしてママとなっているわけですが、その全員が芸能人として活躍しているかといえばそうではありません。
ママになれば「ママタレ」としての地位が約束されるわけでもなく、ブログでプライベートの切り売りをしても誰もが辻希美さんのようにブログ成金になれるわけでもない。
けれども、同じメンバーとしてはまた思いも違ったことでしょう。
馴染みのメンバーが出来ることは自分にも出来る。メンバーの辿れる道は自分もいずれ辿る道、ぐらいの期待をもっていてもおかしくありません。
事実、モー娘。卒業後はパッとしなかった吉澤さんも、出産後はママタレとしてステージに上がれることを期待していた節があったようです。でも、生まれた長男は約1666グラムの低体重児で、育児も想像よりも大変という現実ばかりが大きくなっていく。
一人、また一人と子どもを生み育て、少なくとも世間的には夫婦いつまでも仲睦まじく楽しげな家庭生活を送り、それにともない順調に莫大なブログ収入を稼ぐ辻ちゃんの存在というのは常にどこかにあったことでしょう。
そして比較もしたはず。
悲劇は、そんな自分を悟られまいと幸せ自慢のSNSを発信することから起こったのではないかと思います。
現実とのギャップが自身を苦しめ、ただでさえ好きな酒の量は増えるばかり。
ママタレとして成功している辻さんと自分と何が違うのかと思えば思うほどに、やりきれない思いになったのでは?
今年、モー娘。は20周年ということでさまざまなイベントが企画されているといいますが、所属事務所は吉澤さんを解雇する方向で進めているとのこと。
当然でしょう。
モー娘。のイメージが一気に転落したことは間違いないし、その張本人が「元」がつくとはいえモー娘。という名前を語り続けるのだとしたら、他のメンバーの死活問題にもなりかねない。
ただ、もう後の祭りと思います。
吉澤さんの飲酒ひき逃げ事件ということではあっても、イメージとしては同じくくり。残念ながら、あの人はあの人とは思えません。
他に適当なタレントたちが誰もいないというのならまだしも、いくらでも才能ある綺麗な履歴の新人やタレントがうごめくなかで、「あのモー娘。」の商品なのかとちょっとでも脳裏をかすめたら、それだけで消費に影響がでることは間違いないですから。
(出典、引用元:『女性自身』9月25日号)