2017年度の部位別がん「都道府県ランキング」が出た

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2017年度の部位別がん「都道府県ランキング」が出た

 

日本人の2人に1人がガンになると言われる時代。

他人事どころか、明日にも今日にも我が身に起こりうる恐怖が漠然とつきまといます。

国立がん研究センターが2017年9月20日に「日本のがん罹患数・率の最新全国推計値」を公表しました。

2013年に「がん」と診断された男女約86万人を対象に47都道府県ごとに「部位別」のがん罹患率(発症率)を調べたものです。

漠然とした不安を払拭するためには現実を知ることが大事。ということで早速見ていきましょう。



この30年で日本人の乳がん罹患率は3倍

全体のガン罹患率は前年より3000人減ったものの、乳がん患者は約3000人増えているという今回の調査結果があります。都道府県別の罹患率を上位5位までご紹介します。

乳がん 罹患率

順位  都道府県   罹患率
1位  広島     97.8
2位  沖縄     97.0
3位  東京     96.3
4位  富山     92.5
5位  北海道    87.6

もっとも乳がん罹患率が低い県は徳島県で66.6でした。

乳癌の最も大きな要因は食生活の欧米化。乳房や乳がんを成長させるのは女性ホルモンです。女性ホルモンの材料となるのは血液中のコレステロール。このコレステロール値が高くなるのは、肥満や暴飲暴食の過多ということですから、食生活が乳がんを増やしているといえそうです。



1位の広島は実はお肉の消費量が全国でトップということから、コレステロールの高い食文化が乳がん発症の要因かもしれません。バランスの良い食生活を真剣に考える日があってもいいですね。命あっての全てですから。

子宮がん 罹患率

1位 沖縄  34.3
2位 熊本  34.2
3位 佐賀  33.0
4位 和歌山 32.7
5位 鳥取  32.3

もっとも子宮がん罹患率が低い県は高知で21.4でした。

子宮がんは子宮頸がんと子宮体がんに大別され、このうち子宮頸がんはヒトバピローマウィルス(HPV)に感染することで発症しますが、地域差の原因はとらえにくいそうです。

肺がん 罹患率

1位 鳥取  32.3
2位 広島  28.0
3位 北海道 27.7
4位 鹿児島 27.6
5位 香川  27.4

もっとも肺がん罹患率が低い県は山梨で15.3でした。

肺がんの最大のリスク要因は喫煙です。北海道は喫煙率が全国1位。また一般的には環境汚染も肺がんの要因とされています。

胃がん 罹患率

1位 鳥取  38.1
2位 秋田  37.6
3位 山形  37.1
4位 福井  35.2
4位 島根  35.2

もっとも胃がん罹患率が低い県は沖縄で14.8でした。

胃がんと塩分摂取量は昔から関係するといわれています。冬が寒く大雪の降る地域は、漬物や干物など塩分の多い食生活になりやすく、胃がんの発症率が高まると考えられます。塩分摂取量が最も少ない沖縄が胃がん罹患率がもっとも低い県というのが印象深いですね。

肝がん 罹患率

1位 福岡   11.6
2位 佐賀   11.3
3位 広島   11.0
4位 宮崎   10.9
5位 大阪/大分 10.6

もっとも肝がん罹患率が低い県は新潟で4.9でした。

大腸がん 罹患率

1位 秋田  50.5
2位 広島  49.8
3位 京都  46.7
4位 石川  46.6
5位 富山  46.2

もっとも大腸がん罹患率が低い県は大分で31.3でした。

女性で死亡数が最も多い大腸がん。この大腸ガンの聞け人しとしては飲酒量や肥満度、運動不足などの生活習慣が指摘されます。

ここまで見てきて個人的な感想は、日本海側の県が多いなということです。これは何か関係があるのでしょうか。

全部位 罹患率

1位 広島  371.7
2位 秋田  336.9
3位 鳥取  333.5
4位 石川  332.3
5位 富山  331.0

もっとも全部位罹患率が低い県は埼玉で252.2でした。

いかがでしたか。

何か共通点、問題点を見つけてもらえれば本望です。健康で長生きという人生は、ちょっとした日々の積み重ね、努力を必要とします。塩分摂取量を見直す、運動不足を見直す、喫煙量を減らす、お酒の量を減らす。今日からできることを自分なりに工夫して始めてみてください。

(参考:引用元:女性セブン2017年10月19日号)

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