食後に歯を磨く。
これを疑う人は少ないでしょう。
でも、小さい頃から言われ続けてきたことが、今片っ端からくつがえされているのもまた事実です。
習慣を変えるのは容易じゃないですが、間違った習慣なら新しい知識を上書きしましょう。
そんなわけで今回は「間違いだらけの歯磨き習慣」を、『女性自身』10月9日号からご紹介します。
歯磨きは毎食後にするべからず
食後は消化を助けるために唾液が大量に分泌されており、口腔内にとってはもっとも細菌が減っている状態。
なのでそのときに歯磨きをしてしまうと唾液の分泌を抑えてしまい、かえって細菌の増殖を手助けする結果になってしまう。
食後30分は磨くべからず
食後すぐに歯を磨くことはせっかくの歯を傷つけてしまう危険性があるので「食後3分以内」という時間制限は誤り。
食後すぐの口の中は酸性になっており、それが唾液で徐々に中性に戻っていき、ほぼ30分後に安定するのだというのです。
酸性の口内では歯のエナメル質が少し軟らかくなると考えられており、ゴシゴシブレッシングをするとそのエナメル質を傷つけてしまう可能性が。
どうしても食後に歯を磨きたいときは、30分以上経ってからにしたほうが賢明。
「唾液の分泌が少ないのは就寝中。口腔内にもっとも細菌が多く、それらが出す毒素も多いのは起床時なんです。ですから、朝起きたらすぐに歯磨きをして、口の中にたまった細菌を洗い流さないと不潔。口臭の原因にもなります。朝食後では、口のなかで増殖した細菌を全部飲みこんでしまったあとになるんです」
1日の歯磨きは起床時と就寝時の2回で十分だといいます。一度磨いたら18時間は大丈夫。起床時にみがいたら次は就寝時で問題はなく、食後に口の中が気持ち悪かったら軽くうがいするだけで十分。
朝、歯磨き前に水を飲み込むべからず
口腔内の細菌の量がもっとも多くなるのは起床時。朝一番に水を飲むということは、大量の細菌を飲み込むことと同じだといいます。
歯科医師によれば、「起きてすぐの唾液1ミリリットルに含まれる細菌数は、うんこ1グラムの10倍」にもなるとのこと。
つまり、朝一番に水を飲むと「うんこ10グラム分」の細菌を飲み込んでしまうことになるということです。
いの中で大半は殺菌されるというものの、胃がんや胃腸炎の一因となると警告する医師もいます。
歯ブラシは濡らしてから使うべからず
濡らしてから歯磨き粉をつけると泡立ちがよくなり、十分に磨けていないにもかかわらずさっぱりした気分になりやすいといわれます。
本来の歯磨きの目的は、歯ブラシで歯や歯間についた細菌を取り除くことなので、歯磨き粉のせいで十分なブラッシングができないとなれば本末転倒になってしまう。
うがいは1〜2回以上するべからず
初期の虫歯を予防し、進行を抑えるのに有効ということでは歯磨き粉にはフッ素が入ったものが販売されています。
「先進諸国の子供の虫歯が減ってきたのは、フッ素入りの歯磨き粉が普及したおかげだと考えられています。歯磨き後、何度もうがいをすると、フッ素が残らないので、うがいは1〜2回にとどめるべきと指導している歯科医師もいます」
フッ素には歯がまだらに偏食するなどのリスクを指摘する声もありますが、一般の歯磨き粉の含有量なら問題はないといいます。
いかがでしたか。
うんこの話は耳をふさぎたくなりますね、でも、真実です。
習慣なので知らず知らずのうちにやってしまうこと。
いろいろと見直す時期がきました。
慣れるまでは大変ですが、慣れるためにやっているわけではないので、新常識がわかったなら上書きする手間を惜しまないことが大事ですね。
(出典・引用元:女性自身 2018年 10月9日号)