睡眠時に呼吸が何度も止まってしまう睡眠時無呼吸症候群(SAS)。
呼吸が止まっているために脳や体は酸欠状態に陥り、その結果、睡眠の質が低下し昼間に眠くなったり、だるくなったりするわけですが、なんだそのぐらいかと侮るなかれ。
よくよく考えればわかることですが、日中強烈な眠気に襲われるということはとてつもない危険がはらんでいます。
睡眠時無呼吸症候群(以降、SASと呼びます)の患者が交通事故を発生させる確率はなんと、そうじゃない人の7倍という研究結果もあるほど。
眠ってはいけない場面で眠ってしまうというのは恐ろしいことです。
RESM新横浜の院長、白濱龍太郎氏によれば、40代以上のアジア人男性の3割から4割がSASの可能性があるといっていいと発言しています。
自分がSASなのかどうか。
簡単にチェックできるリストが『FLASH』12月18日号に掲載されていました。
気になる方は、ぜひセルフチェックをしてみて今後の健康維持に役立てて下さい。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
簡単セルフチェックリスト
以下のチェックに、3つ以上当てはまる場合はSASの可能性大。
専門医のいる病院で一度検査をすることも必要でしょう。
- 家族や友人から、いびきが大きいと指摘されたことがある。
- 寝汗をよくかく。
- 最近、かなり体重が増えた、または以前から肥満気味である。
- 顎が小さい、顎が引っ込んでいる。
- 舌、扁桃腺、のどちんこが大きい。
- 鼻がつまりやすい、鼻に持病がある。
- 気がつくと口で呼吸している。
- 高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある。
- アルコールを飲むことが多い。
- 喫煙者である。
- 夜寝ているのに、日中に眠気がある。
- 会議中や仕事中など、意識せずに眠り込んでしまったことがある。
- 朝起きたときから頭が重い、爽快感がない。
- 眠くて仕事や家事などに集中できない。
- 意欲や判断力が低下しているように思う。
いかがでしたか。
心当たりが「あるある」状態だったかもしれませんね。
チャレンジャー号爆発事故やチェルノブイリ原発事故も現在は睡眠障害による人為的ミスが原因とされているそうです。
SASであるかどうかは、睡眠中の無呼吸や、低呼吸の回数で決まり、その回数が1時間あたり5回を超えればSASと診断され、30回以上ならば重症とのこと。
記事では「SASの治療を受ける際は、可能であれば、日本睡眠学会の専門医療機関での受診をおすすめします」とアドバイスしており、「近くになければ、同学会の専門医がいる病院へ行ってください」とのことです。
重大事故を引き起こしてからでは手遅れになります。
気になる方はセルフチェックをどうぞ。
(出典・参考元:FLASH 2018年12月18日号)