大阪の震度6弱の地震はその規模以上に、「大阪」という場所であったことの恐怖が大きかったのじゃないでしょうか。
大規模地震が大都市で、しかも人々が活動する、混み合った通勤時間に起きたら街はどうなってしまうのだろう。
都会に住む人々ならば一度ならずもシミュレーションしている事柄だったかもしれません。
しかしそれが早くも現実のものとなった。
その恐ろしさというのはこれまでの危機レベルを一気に跳ね上げました。
たった一枚のセメントの塊であるブロック塀が、未来ある子供の命を簡単につぶしてしまう。
それまでの環境も夢も希望も瞬時に瓦礫と共に崩れ去ってしまう現実。
その時どこにいるのかを我々は選ぶことができない。
でも、自分が今どこにいるのか。
今日どこへ行くのか。
その場所でもしも大地震が起きたら?
なるだけ致死率を下げる生き方はあるのか?
「最後は運」と考えることを投げ出す前に出来ることはきっとまだまだあるはず。
たとえば、すぐにも崩壊しかねない場所、建物のそばには普段から近づかない。
たったそれだけの決意で、もしかしたらあなたの未来は全く違うものになる可能性がある。
2018年7月10日号の『FLASH』に、震度6で倒壊、崩壊の危機のある建物が紹介されていました。
分かっていてその場所へ出かけて行くのと、知らずに行くのでは雲泥の差。
まずは知ることが大事です。
東京
深度6で危険性が高い建物
◇東京共済病院2号館(西館) (目黒区)
◇東邦大学医療センター大森病院1号館 (大田区)
◇江戸川競艇場 入場門棟 (江戸川区)
◇科学技術館 K棟 (千代田区)
◇OWビル(新宿区)
東京
深度6で危険性がある建物
◇コナミ品川ビル (品川区)
◇目黒区民センターA棟・C棟 (目黒区)
◇玉川病院本館 1期 (世田谷区)
◇東京女子医科大学東医療センター1号館 (荒川区)
◇日本消防会館 (港区)
◇平和島競艇場勘案場(第2・3・4期) (大田区)
◇江戸川競艇場 投票所棟 (江戸川区)
◇科学技術館 本館・M棟・N棟 (千代田区)
◇新宿地下鉄ビルディング (新宿区)
◇アトレ目黒1A館 (品川区)
◇道玄坂共同ビル (渋谷区)
◇渋谷プライム (渋谷区)
◇中野ブロードウェイ (中野区)
◇巣鴨NJKセンタービル (豊島区)
◇サンソウゴ池袋ビル (豊島区)
◇書簡ビル(イトーヨーカドー竹ノ塚店) (足立区)
◇西新井西口駅ビル トスカ西館 (足立区)
◇イトーヨーカドー高砂店 (葛飾区)
◇イトーヨーカドー小岩店 (江戸川区)
◇新紀尾井町ビル (千代田区)
◇東京ビュック中銀 (中央区)
◇東宝ツインタワービル (千代田区)
◇スバルビル (新宿区)
◇東京都北区役所第一庁舎 東側棟・中央棟 (北区)
崩壊しそうなビルがわかっていれば、なるだけ近寄らない、行ったとしても避難場所の事前調査ができるというもの。
どうしても利用しなければいけないときには、その現場で大規模地震が発生したら「どう身を守るのがいいのか」を必ず考えるクセをつける。
それだけでも漠然と出かけたり、過ごしたりするよりはよほど有意義で実用性が高いというもの。
こんな時代、誰を頼ることもできないので自分自身の身は自分で守る意識をさらに高めていきたいですね。
(出典・参考元:FLASH 2018年7月10日号)